ルイ・ヴィトンの製造番号(シリアル)の読み方|製造国の一覧・年代別の見方・刻印がない場合と型番の世代判定

ルイ・ヴィトンのバッグや財布の内側にある「SP0011」のような刻印は製造番号(デイトコード)で、製造した工場の国と製造時期を示しています。
製品を特定する型番(M41526など)とは別の番号です。

ここでは、製造国のアルファベット一覧、年代別の数字の読み方、刻印がない場合の考え方に加えて、読み取った製造時期から型番の世代(旧型・新型)を判定する使い方をまとめて紹介します。

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製造番号の構成

1985年以降の製造番号は「アルファベット2文字+数字3〜4桁」です。
アルファベットが製造工場(国)、数字が製造時期を表します。同じ工場で同じ時期に作られた製品は、モデルが違っても同じ製造番号になります。

個体ごとに異なるシリアルナンバーではありませんし、商品の種類を特定する型番でもありません。製造番号は、製造工場(国)と製造時期を表すものとなります。

製造国のアルファベット一覧

製造国アルファベット
フランスAA・AC・AH・AN・AR・AS・BA・BJ・BU・CT・DU・ET・FL・MB・MI・MS・NO・RA・RI・SL・SN・SP・SR・TA・TH・TJ・TN・TR・TS・VI・VX ほか
スペインCA・GI・LB・LM・LO・LW
イタリアBC・BO・CE・FO・MA・RC・RE・TD
アメリカFC・FH・LA・OS・SD
スイスDI・FA
ドイツLP
正規修理DK(直営店で修理を受けた製品に刻印)
スペシャルオーダーAAS+数字5桁(特注品)

記号は、公式に公開されたものではありません。実際に販売されているものの実績などによって国の割り当てが異なる記号(LW・RIなど)や、新しく追加される記号があります。
国名の刻印「made in ○○」がある製品は、そちらと一致するかも確認してみましょう。

年代別の数字の読み方

数字の読み方は製造時期によって4回変わっています。刻印の形式から、おおよその年代がまず絞れます。

年代形式読み方
1980〜84年数字のみ3〜4桁前2桁=年、残り=月831 → 1983年1月
1985〜88年英字2+数字3〜4桁(英字の位置は不定)前2桁=年、残り=月MI884 → 1988年4月(フランス)
1989年英字2+数字4桁(英字が先頭に統一)前2桁=年、後2桁=月SP8910 → 1989年10月
1990〜2006年英字2+数字4桁1桁目+3桁目=月、2桁目+4桁目=年MI0045 → 2005年4月
2007〜2020年頃英字2+数字4桁1桁目+3桁目=週(1〜52)、2桁目+4桁目=年SP3190 → 2010年第39週
2020年頃〜刻印なし(ICチップ)読み取り不可
1990〜2006年 MI0045 → 2005年4月MI0045 2007〜2020年 SP3190 → 2010年第39週SP3190 1桁目+3桁目=月(2007年以降は週) 2桁目+4桁目=年の下2桁
数字4桁は「交互」に読む。SP3190なら、3と9で第39週、1と0で2010年

1990年以降の4桁は「交互に読む」のが要点です。左から順に読むと違う年になるので注意します。2007年以降は月ではなく週なので、3桁目・1桁目の組み合わせが53以上になることはありません。53以上に読めたら、1990〜2006年の月の読み方(1〜12)を当てはめ直します。

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製造番号がない場合

製造番号が見当たらない理由は3つあります。

  • 2020年頃以降の製品
    ICチップ(RFID)による管理に移行し、刻印そのものが無い。フランスの一部工場から始まり、順次広がっている
  • 1980年代前半の製品
    刻印ではなく印字だったため、経年で消えている
  • 刻印が無い品目
    キーホルダー・アクセサリーの一部、マフラーや衣類などの布製品

製造番号が無いことだけで真贋は判断できません。逆に、2020年以降の製品に製造番号が無いのは正常で、その場合は型番の世代が「最新の世代」に絞れます。

製造時期から型番の世代を判定する

ルイ・ヴィトンの定番品は、製造時期によって型番が切り替わっているものがあります。
製造番号から年を読めば、旧型・新型のどちらの型番かを絞り込めます。逆に製造番号が無い物は2020年以降なので、その時点の最新世代です。(※ルイ・ヴィトンの型番について

製品切り替え時期世代実物での確認点
スピーディ2020年頃旧型(M41526系)→新型(M41108系)内ポケットにファスナー、ハンドル付け根をリベットごと縫う
ネヴァーフル2013年/2024年初代→2代目→3代目2013年以降はポーチ付き、2024年以降は内側サイドにロゴ
アルマ2010年頃旧型(M51130)→新型(M53151)底鋲・キーカバー
パピヨン2002年/2012年初期型→旧型→新型ヌメ革ハンドル、2012年以降はポーチ廃止
ジッピーウォレット2016年頃旧型(M60017)→新型(M42616)カードポケット8枚→12枚

切り替え時期の前後に製造された物は、店舗の在庫消化で新旧が混在した時期があるため、製造番号だけで断定せず、各記事の「見分け方」で実物の特徴と合わせて判定してください。
製造番号は絞り込みの材料で、確定は型番一覧の表で行います。型番の全体の調べ方は型番の調べ方の記事にまとめています。

製造番号の刻印の場所

製造番号は製品の内側の目立たない場所にあり、製品と年代で位置が違います。代表的な場所を挙げます。

  • ファスナー付きのバッグ:ファスナー付近の内張り、または内ポケットの裏側の革タグ
  • ネヴァーフル・キーポルなど大型バッグ:内ポケットをめくった裏側の革タグ
  • スピーディ:旧型は内ポケットをめくった裏側のヌメ革、新型はファスナーポケット内の革タグ
  • ノエ・パピヨン:ショルダー付け根や内部の縫い目付近の、押し開かないと見えない位置
  • 財布・カードケース:カードポケットの裏側や札入れの縁。縫い目ぎりぎりに刻印されていて見つけにくい
  • キーホルダー・アクセサリー:フック部分や金具に小さく刻印。無いものも多い

刻印の方法もインクの印字と型押し(エンボス)があり、色は金・銀・赤・黒・色なしと時期で異なります。

製造番号と真贋について

製造番号があるから本物、無いから偽物、とは言えません。
偽造品にも製造番号は刻印されており、判断材料になるのは「存在しない国の記号」「読み方の規則に合わない数字」「型番が刻印されている」「製造国の刻印と記号が食い違う」といった矛盾です。製造番号は真贋判定の一要素にすぎず、金具・縫製・素材と合わせて総合的に見ます。鑑定の考え方は当サイト運営者の鑑定に関する書籍で詳しく扱っています。

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