ルイ・ヴィトンの財布は、バッグと同じく本体に型番の刻印がありません。しかも財布はライン・色・製造時期で型番が細かく分かれ、同じ形でもいくつかの型番があります。
そこで今回は、財布の型番を実物から特定する手順を「大きさ→閉じ方→ライン→世代」の順にまとめ、名前が変わった8組の系譜と、シリーズ別の型番一覧をご紹介していきます。
財布の型番はどこにある?
財布の内側に刻印されている「CA0917」のような英字2文字+数字4桁は製造番号(製造国と時期)で、型番ではありません。型番はレシート・紙タグ・公式サイトの製品ページにあり、控えが無い場合は実物の特徴から特定します。
型番と製造番号の違いは型番の調べ方で、製造番号の読み方は製造番号の読み方で紹介しています。併せてチェックしてみてください。
財布の型番が変わる4つの要素
| 要素 | 型番への影響 | 例 |
|---|---|---|
| シリーズ(形) | 番号の帯が変わる | ジッピーウォレット M60017/ポルトフォイユ・サラ M61734 |
| ライン(柄・素材) | 頭文字と数字が変わる | モノグラム M42616/ダミエ N41661/アズール N41660 |
| 色 | 同じライン・同じ形でも型番が変わる | エピのノワールとカスティリアンレッドは別型番 |
| 製造時期(世代) | 仕様変更で型番が切り替わる。名前ごと変わることもある | ジッピー旧型 M60017(カード8枚)→新型 M42616(12枚) |
バッグと違うのは「色」の影響が大きいことです。
エピ・ヴェルニ・アンプラント・タイガは色ごとに型番が違うため、同じシリーズの型番が10以上並ぶことがあります。BRAND Xの型番一覧でも、色を1型番ずつ表に載せています。
実物から型番を特定する手順
財布を手に取って確認する順番で並べています。
長辺を測る(長財布か二つ折りか)
閉じた状態の長辺が19cm以上なら長財布、それ未満なら二つ折り財布です。
ルイ・ヴィトンの長財布は横19〜20cm(縦型は縦18〜19cm)、二つ折りは横10〜14.5cmで、境目で迷う製品はほとんどありません。
閉じ方でシリーズを決める(長財布)
長財布は閉じた状態の留め具で5つに分かれます。
ラウンドファスナー(ジッピー系・クレマンス)、三角のフラップ(サラ新型)、直線のフラップ(エミリー・クレディ・サラ旧型)、留め具なし(ブラザ)、三つ折り(トレゾール・インターナショナル)です。
小銭入れの形でシリーズを決める(二つ折り)
二つ折りは開いて小銭入れの形を見ます。
スナップ式(マルコ系・フロリン・3カルト)、がま口(ヴィエノワ系)、小銭入れなし(ミュルティプル・6カルト)、ファスナー式(トレゾール・クレア・コンパクトジップ)の4つです。
コンパクトジップは本体をスナップで閉じ、外側にファスナーの小銭入れが付いた構造で、全周がファスナーのジッピー・コンパクトウォレットとは別の製品です。
柄と素材でラインを決める
モノグラム柄ならM、ダミエ柄ならN。無地の型押し革はエピ(横縞)かタイガ(格子)、エナメルはヴェルニ、型押しカーフはアンプラント。
ラインの見分け方はラインの見分け方にまとめています。
開いて世代を絞る
財布の世代交代は、開いた内側で判定できるものがほとんどです。
カードポケットの数(ジッピー8→12、サラ10→16、クレディ→サラ、トレゾール→インターナショナル)、形(マルコ:正方形→横長)、ペンホルダーの有無(ジッピー・オーガナイザー:あり→なし)、外側の飾りスナップの有無(トレゾール二つ折り:なし→あり)が手がかりです。下の系譜表にまとめました。
型番一覧で確定する
シリーズ・ライン・世代が決まれば、型番一覧の表で候補が数個に絞れます。色も表に載せてあるので、そちらを確認すれば型番が確定します。
小銭入れの型番がわかったら、小銭入れの型番別の相場で今の値を見られます。
名前が変わった財布の系譜(8組)
ルイ・ヴィトンの財布には、同じ形のまま名前と型番が変わったシリーズがあります。
店によって旧名・新名のどちらで呼ぶかが違うので、名前ではなく型番で確認してください。「NM」はシリーズごとに意味が違い、一律に新型を指しません。
| 旧 | 新 | 見分け方 |
|---|---|---|
| ポシェット・ポルトモネ・クレディ | ポルトフォイユ・サラ | カード無し/2/6枚 → 10/16枚。10枚から「サラ」 |
| ポルトフォイユ・サラ(旧型・カード10) | サラ 新型(カード16・2014年〜) | フラップが直線→三角形 |
| ポルトトレゾール・インターナショナル | ポルトフォイユ・インターナショナル | カード6枚 → 8〜10枚。三つ折り・ペンホルダー付き |
| ジッピー・オーガナイザー | ジッピー・オーガナイザーNM | カード12→16枚。ペンホルダーあり→なし |
| ポルトフォイユ・ブラザ | ブラザNM(2020年〜) | 新素材(ダミエ・グラフィット3D・LVアエログラム等)で展開 |
| ポルトビエ・カルトクレディ・モネ → ポルトフォイユ・マルコ | マルコNM | 初代と2代目は正方形で型番でしか区別できない。NMは横長 11×9cm |
| ポルトモネ・ビエ・ヴィエノワ | ポルトフォイユ・ヴィエノワ | がま口・仕様は同じ。M61674/N61674はカード4→8枚 |
| ポルトモネ・ビエ・トレゾール(M61730) | ポルトフォイユ・トレゾール(M61736・2005年〜) | 外側の飾りスナップ なし→あり |
「ポルトモネ・ビエ」から「ポルトフォイユ」へ名前が変わったのはヴィエノワとトレゾールで、どちらも形は同じです。サラのNMだけは世代ではなく、バイカラー・アンプラント素材の呼び名です。
同じ数字の型番に注意
財布には、モノグラム(M)とダミエ(N)で数字が同じ型番が7組あります。柄を確認してから頭文字を決めてください。
| シリーズ | モノグラム | ダミエ |
|---|---|---|
| ポルトトレゾール・インターナショナル | M61215 | N61215 |
| ポルトフォイユ・インターナショナル | M61217 | N61217 |
| ポシェット・ポルトモネ・クレディ | M61724 | N61724 |
| ポルトカルトクレディ・円 | M60825 | N60825 |
| ポルトバルール・カルトクレディ | M61823 | N61823 |
| ポルトフォイユ・ミュルティプル | M60895 | N60895 |
| ポルトフォイユ・トレゾール(二つ折り) | M61736 | N61736 |
財布とアクセサリー類の型番一覧
| 記事 | 収録している軸 |
|---|---|
| ジッピーウォレットの型番一覧 | ライン別の全型番/旧型(カード8枚)と新型(12枚)/限定コレクション |
| 長財布の型番一覧 | サラ・クレディ・ブラザ・エミリー・クレマンス・オーガナイザーなど品名別/カードの数で旧型と新型 |
| 二つ折り財布の型番一覧 | マルコ・ヴィエノワ・ミュルティプル・クレア・リサなど品名別/小銭入れの形で品名を絞る |
| キーケース(ミュルティクレ)の型番一覧 | 4・6・ロン/ライン別/フックの数で判定 |
一覧に無いシリーズは、長財布の商品一覧・二つ折り財布の商品一覧からシリーズ名で、またはトップページの型番検索から型番で探せます。
型番が分かったら相場を見る
財布は同じシリーズでも旧型と新型、ラインと色で相場が変わります。
型番まで特定してから商品ページで現在の中古相場と買取目安を確認するのがおすすめです。相場は型番ごとに毎週更新していて、直近の推移がグラフで見られます。

ブランド品 相場データベース BRAND X 監修
リサイクルショップの元店長。約10年買取カウンターに立ち、10万点を超える品物に値段をつけてきた。
買取は不透明だと思われがち。でも値段のつけ方には理屈があって、それが見えれば手放すかどうかを自分で決められる。
買取・査定に関する著書も3冊。『プロだけが知る高級ブランドの見抜き方』『リサイクルショップ買取の現場が教える 査定の値段が見えてくる方程式』『その遺品、捨てたらもったいない』



